真っ赤なマグマ

私は赤が好きじゃありません。
紅テントにいたのにね。
あの燃え盛るようなかんじがダメ。
発狂しそうになる。
きっと同族嫌悪なんじゃないかしら。

それでも高校の時は赤も嫌いじゃなくて。
というか、そこまで好きな色とかなくて。
赤が似合う、と言われて、手帳もメガネケースも赤で揃えて。
気づいたら周りが真っ赤っかになりました。
他人の意見でこうまで揃えるのはどうなんだろうと危惧した思い出。

いまはいわずとしれた青好きで。
青は大好き。青色の空間の中ならいつまでもいられる。

これはかつて上演した「青いユートピア」という芝居に由来する。
その前にね、2011年の時かな、友人の「赤いユートピア」という自主映画に出たのです。
その時に、私だったら青にするなと思ったのがきっかけで、2013年に「青いユートピア」という芝居を作りました。

青い花畑で繰り広げられる幻想的な内容で、なかなか好評でした。
世界観がね、しっかりしてた。よかったよね。
東京ディスティニーランドさんも出てくれました。

ディスティニーさんとは、よくしりとりをしていて。
実際に芝居の中でも、しりとりをしました。

そして、水木しげるの「丸い輪の世界」という短編漫画をモチーフにさせていただきました。
この作品は本当に名作なので是非読んで欲しい。大好き。

私はかつて宗教の教祖になるのが夢で、「ちえの輪」という宗教なんだけど、その理念というか、核となってる思想が、輪、なので、通じるものがある。

そんなこんなで「青いユートピア」以降は、自他共に青の人になりました。
なんでも青。とにかく青が好きなんです。
そして暖色より寒色の方が好き。

キキララ好きということもあり、パステルカラーも好きです。
原色よりもパステルカラー。

パステルカラーをテーマカラーにした「眼球スイミング」という芝居も作りました。
眼球とパステルカラーが大好きな女の子の芝居なんだけど、私も眼球が大好き。
これは唐さんの「ジャガーの眼」という芝居の時に、眼球をたくさん作らされたから愛着が湧いたもの。
ちなみに「ジャガーの眼2008」が私の最後の劇団唐組での本公演になりました。
(そのあと、若手公演で「赤い靴の女」をやったのが本当の最後)

「眼球スイミング」の時は猫道くんに「諸星大二郎とキキララの世界」というとても嬉しい感想をいただいて。
父譲りの諸星大二郎と、私が自ら好きになったキキララの融合。
今でもこれが私の人生の集大成の言葉なんだと思っています。
これからもそんな風に言ってもらえる、私だから、私だけが作れる作品を作りたい。

さて、話は少し逸れましたが、本当はね、青じゃなくて水色が好きだったの。
これは確実にナウシカの影響。
ナウシカも私の原点のひとつで。
来世はナウシカ、と思って生きてきました。今は流石に思わないけど。
小さい時は樹木医が夢だったし、虫も好きです。
王蟲の置き物が欲しい。ぬいぐるみはあります。

いつのまにか水色から青になって。
でもどちらを選ぶかと問われたら水色を選んじゃうと思う。

そんな水色、青好きの私ですが、先日入ったお風呂は真っ赤っか。
これは火の鳥展で買った、火の鳥の湯という入浴剤で、火の鳥の血のようなお湯というのがコンセプト。
本当に血のようでした。生理の時に入ってもわかんないね。殺人現場ごっこをすればよかったなとうっすら後悔。
ホットジンジャーの香りはけっこう好きで。
ジャグジーにしたらマグマのようになりました。