止まった時計

一週間の沈黙のあとに、静寂を破って踏み出しました。
止まった時計。
お誕生日からあたしの時間は進まずにいました。ううん。進んではいました。ただあたしが進めなかった。

最高のお誕生日パーティーをさせてもらって。でもその裏で、水面下で、衝撃なことは起こっていて。しかも2つ。ひとつにはまぁ慣れてはいるものの、やはり誕生日当日だととてもショックで。憤りもあります。そしてもうひとつ。このことがとてもとても大きい。あたしの人生で。この8年間の指標。

この1週間泣いてばかりいました。泣いたのは指標の方。あたしはどれだけこのことが大きかったのだろう。そう思わずにはいられない。このことをね、やっぱりパラレルワールドにしたくなかったよ。
どうしてあたしがそっちの世界のあたしじゃないの。どうしてこの世界のあたしはそうなれなかったの。悔やんでも悔やみきれないことばかりが溢れ出して。あ、違うな。このことは全く悔やんではないな。パラレルワールド違いが悲しかっただけで。どちらかというともうひとつの方が、悔やんでた。

「パンクロッカーになれなかったお前の心もつれてくよ。ラララマイウェイ。」
お誕生日にも歌わせてもらったはっとりあつしのMy way。ここの歌詞は前から大好きで。でもこの日2回目に歌った時に気づいたの。この「お前」はあたしのことなんだって。パンクロッカーになれなかったのもあたし。そしてつれてくのもあたし。だからあたしがあたしをつれてく。

はっとがこのことを翌日LINEでくれて。ずっと気づかなかったって。でも自分もそう思ってたって。あたしはそのLINEに返事をできていないのだけど。毎日毎日見返している。そして泣いている。有難う。そうパラレルワールドと現し身の間を千切れたり爆発したりして輝くんだよ。なんて素敵な言葉。どうも有難う。

そして、心配して電話してくれてきたやまのいさん。太宰治の人間失格、伊藤潤二先生バージョンを読んでいたやまのいさん。「恥の多い人生を送ってきました。」そうだよね。あたしもだよ。
電話であたしの話を聞いて、泣かないで、ううん、泣いていいよって言ってくれて、そしてパラレルワールドは未来の中にあるって言ってくれた。どんなに嬉しくて、心強かったか。そんな電話してきてくれる、やまのいさんの存在、そして見続けてくれているはっとの存在。ふたりがいるから、生きていけます。

もちろんふたりだけじゃなくて、支えてくれてそばにいてくれる友人達。この一週間ずっとLINEしてくれてたまいちゃんに感謝感謝です。本当にたよりまくってごめんね。

1週間前からあたしは少し進めた気がする。進んだのではなくて顔をあげた、かな。

あの次の日は外がものすごい嵐で。それがとても嬉しかった。あたしのかわりに泣いてくれてるのかなって。そうしたらあたしは泣かなくてすむなって。

でも、あたしに何があったって、世界は変わらず続いていくし、生活も続いてく。なにひとつ。残酷なままに。変わらず。

お誕生日はいつもあたしを断崖に立たせる。そしてあたしはこんちくしょうって思いながら生きていくんだ。

今回のは類を見ないひどい仕打ちで、立ち上がれなかったです。久々に。迷いました。灰色の世界に。
でもそのかわりに素晴らしい生誕歌謡祭があったんだよね。最高までなお誕生日の裏にどんぞこを用意してくれてたんだよね。2つも。
この3つのバランスは黄金比だなと思います。どれも欠けてても成り立たなかった。そんな絶妙なバランスなのです。

あの地獄の日々の中であたしは、ある場所に行きました。そうしたら何も変わっていなくて。ああ、何も変わらないんだって、あたしの気持ちも。なーんにも。
ただその事実が直視できないもので。
でもだからって憎らしくはないの。まったく。
ただどうしてそこがあたしじゃないんだろうってそんな気分。

ずっとずっと、沈黙のままでいたかったです。でも。お礼もあるし、世界は続くし、思い切ってSNSをすべて更新して。

ただこの無法地帯には本音を。書きましょう。吐きましょう。

未来はきっとこの手の中に。