綿毛の季節

灰色のような乳白色のようなそんな3月を終えて4月を迎えました。
春。春は空気が変わって気持ちいい。それだけでほわっと綿毛のような気持ちになります。
自ら戦いの年と宣言した通り一筋縄ではいかなくて、剥き出しだなあとひしひしと感じます。
でもそれもご愛嬌。むきだしの鉱脈というイベントが昔あって、それがとても魅力的だったように、剥き出しであることはひとつの表現方法、だと思いたい。

という文章を昨日書いていて、一日経って読み返すと、なんだこれは、となるのが面白い。

3月はちょこちょこ色んなところへ行きました。吉原にあるカストリ書房さん。カストリという言葉を全く知らなかったので、父と友人がすごい名前の本屋さんだねと言った時に、造語ではないのか!と驚きました。まだまだ無知なことがたくさん。

カストリ書房さんのイベント「軍艦島と遊郭」。こちらは新たな発見というよりは、話すということについて勝手に考えさせられて、代官山蔦屋書店で行われた東京編集術のトークイベントでは、BRUTUSの編集長西田さんとB&Bの内沼さんの話術に魅せられました。

軍艦島にはいずれ行きたいのです。

あと海老蔵さんの歌舞伎を観ました。助六。いまお仕事のひとつで歌舞伎を追っていて、その時に「海老蔵のオーラは半端ないよ」と聞き、彼の歌舞伎を観たい!と思っていた矢先に観ることができたので幸せです。
30歳から日舞をはじめたこともあって観ていてすごく勉強になります。そして艶やか。あたしもしなやかに艶やかになりたい。

3月に知った大きなことといえば、社会学。
あたしは社会学について何も知りませんでした。小室直樹さん、橋爪大三郎さん、宮台真司さん。ポスト構造主義とか本当に皆無で。恥ずかしい…。小室直樹さん。こんなすごい人がいたなんて。彼の本を読みたい。原論シリーズ。でもあたしにわかるのだろうか。
読まなきゃいけない本がたくさんあって、読みたい本もたくさん。谷崎の読んでない本も読みたいし(今は台所太平記!)、青鞜についての本も、伊藤野枝の本も、唐十郎の吸血姫も。とりあえず社会学系ではおうちにあった内田樹さんの構造学の本を読んでます。

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