6月はなんていうの
最近は疲れが蓄積されて身体がバキバキしています。悲鳴をあげている。寝てもなかなかリセットしない身体になってきました。6月は特にそんなに思い入れがない月で、ただただ流れていく気がします。今月は2度の大阪出張がある。夢屋さんに行けるかな。行きたいな。ばっさり切るのは8月以降になりそうなんで、前髪だけでもカットに行きたい。
今読んでいるのは谷崎潤一郎の「台所太平記」。とてもとても面白いです。谷崎家で雇った女中さんたちの実話を物語にしてあって、谷崎自身も名前は変えてあるけれど登場しているので人となりがわかって嬉しい。当時の暮らしぶりとかが垣間見れてあたしも谷崎家にお邪魔している気分になります。
でも、あたしがこれを面白く読めるのにはきっかけがあって、それは「谷崎ラビリンス」という谷崎作品を色んな漫画家さんがカバーしたものを集める短編集、これを読んだからっていうのが大きい。大好きな谷崎をこういう形にしてあるのは正直あまり好きではなくって、たぶん何もなかったら買ってなかったと思う。買った理由のひとつは知人でもある山田参助さんが書いているから。あとは近藤聡乃さんや西村ツチカさんがいたからかなー。どれもそれなりに面白かったんだけど(谷崎作品だし!)、一番好きだったのは山口晃さんが書いた台所太平記。漫画化しやすい短編ではなくて詰まりに詰まってる長編小説のこれを選んだっていう覚悟にも敬服するんだけど、いやーすごいです。さすが、お見事。とてもよく描けていて、元来の絵のうまさもあるけど、原作に忠実に、そしてさらに味わいを添えていて、原作を読みたくていてもたってもいられなくなりました。すぐに勤務先の書店で勝手に自分用に発注。そしていま読み途中です。
前からね、読みたかった作品なんだけど、なかなかきっかけがなくってそのまんまだったんですが、読みはじめるとすごく楽しくて、まあこれは山口晃さんのダイジェスト版を先に読んでいるからかもしれないんだけど、あ、この子か!とかこのシーンあったな、とか、おやこの話ははじめて読むぞっていうのも加わってとても面白く読んでいます。お女中さん、ちょっと夢でもあるなあ。いくつもの過去生の中でお女中さんだったこともあるんじゃないかしら。
そんなこんなで読まなきゃいけない本、読みたい本、たくさんあるけれど、今はこれを読んでいます。
そして今夜は唐組を観に花園神社へ行きます。ビンローの封印は読んだこともなくてはじめて。