ふきとばされそう。
十村十枝子の台詞。
「ふきとばされそう。」
吹き飛ばされてもいいと思うの。
風に舞って、嵐に沈められたら、本望です。
とある言葉を読んで。
あたしはそれが怖くって開かないパンドラの箱なんだけど。
やっぱり動揺するし、傷つくこともあります。
それを開かないのが臆病だったり卑怯だったりするけど、
ある程度守らないと辛いのです。
生きる術なのです。
でも開かなくちゃいけなくて、
あーそうなのね。そんな気持ちだったのね。って。
ごめんなさい。
そんなことないですよ。
そんなこと思わなくていいですよって。
そんな時。あたしは不意にYEN TOWN BANDのあの名曲の歌詞を思い出す。
私はいくらでもうわの空で思いを巡らす。
「心に 心に 魔法があるの
嵐に翼ひろげ とぶよ」
いつか大失恋した時にカラオケで友人が慰労の為に歌ってくれたこの曲。この部分に涙している時、その失恋の相手から電話がかかってきて、なんていうタイミング。そして、なんと憎らしいと思いました。懐かしい。それはもうはるか昔。10年くらい前のお話。
ああ、そんなことが書きたいのではないの。
雨の今日の日に、体調不良もあって、おうちでの作業日にして、そして先の予定を決めなくてはいけなくて、いやいやながらも開いた箱にあたしは色んなことを感じます。
雨は好き。
これが晴れじゃなくて良かったと思います。
進みたいです。
すべてを越えても進みたい。
圧倒したい。
だから、今は止まる。
緩やかに止まる。
ううん、止まっているのではないの。
止まっているように見えて、緩やかに進んでいるの。
嫌な日は予定をいれます。
見なくていいものもあります。
知らなくていいものもあります。
それを覗いて、補修を行う力は年齢と共に弱まっています。
だから。どうかそのままで。
あたしは臆病で卑怯で気持ち悪い女なので、こうして書きます。
きっと十村十枝子の孤独はこんなものじゃないんだと思う。
それはきっとあなたに似ているよ。