きっと何者にもなれないお前たちに告げる

輪るピングドラムを見ました。今更というかんじですが、ここ数年ずっと見たくって、でもあたしはこういう時ほぼ見なくって、この病に伏せている間に一気に駆け抜けました。

好きな世界だろうなと思ったのですが、想像とは好みとはちょっと一本違う線というかんじで、だからこそズッキュン。その感想を思いのままに。

まず、やくしまるえつこのオープニングがずるい。あたしは相対性理論が好きです。これはドイツ時代?ドイツ帰り?に華ちゃんに教えてもらったのかな、彼女の歌声も歌詞もドンピシャでかなり好きな歌手です。だから、オープニングから痺れました。特に好きなのは『少年よ我に帰れ』。これは歌詞が本当に最高すぎる。泣く。最後の「まわりはじめるディステニー」。やっぱりアニメのオープニング曲はアニメに関連していないとダメです。だからここの部分はきちんと関連してて、もう何も言うことありません。。
トリプルHの歌も良いです。あたしは元ネタのARBを知らないのだけれど、それをカバーしているのも良い。特に『灰色の水曜日』。曲もさながらタイトルが最高。これはあたしが行う予定のスナック雨でのイベント名にしたいです。

各話のタイトル。これも素晴らしいですね。やはりタイトルは、題名は、とても大事です。その本の題名で手にするもの、曲のタイトルで耳にするもの。だからどれも抱きしめたい言葉たちは胸に留まるのです。

「輪」という言葉が好きです。これはあたしが輪廻思想だからということもあるのだけど。あたしが宗教を作りたかった頃、その宗教の名前は「チエの輪」でした。輪は無限。輪は最強だと思うの。だからアニメのタイトルも好き。そして12話の「僕たちを巡る輪」は一番好きです。僕たちを巡ってるの。輪は。今までもこれからも。

これを書いている途中に別れがありました。
そのことで大分動揺しています。胸が張り裂けそうです。でもいいの。人は少しの傷と痛みと引きずる思いがなくちゃ。とあたしは何年前にこの言葉を吐いていたんだろう。でも今までの同じような体験に比べれば全然痛くないのよ。それはあたしが成長したからか、それとも諦めを知ったのか。ううん。違うの。京都からのモラトリアム。そう思っているのです。

はい、ピングドラムに戻ります。
あたしは見る前から容姿だけで陽毬を好きになるだろうと思ったのだけど、そうはならなかったみたい。今回ずば抜けて愛すべき女性キャラクターはいなくて。いや、みんな好きよ?でもね、好き止まりなの。一番好きなのは眞利先生かな。これは完璧に見た目のある部分の問題ですね。そして口癖「痺れるねえ」はけっこう痺れました。男性キャラを好きになることがほぼないのだけど、眞利先生は抱かれてもいいです。

「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」
本当にそうかな。何者にもなれないかな。何者にもなれないってことは何者にもなれるってことじゃないのかな。でもこれを言うプリンセスは好き。あの体型になりたい。そして、このプリンセスが何気に一番好きかもしれない。あのピンクの瞳。

陽毬ちゃんの長い髪に昔憧れて、WHも髪が長くてとても愛くるしくて。でもやっぱりまたあそこまで伸ばそうとは思わないみたい。長さとしてはりんごちゃんがいいかな。

運命は好きか嫌いか。
好き。だって運命のせいにできるから。どんなことだって運命のせいだし、運命のおかげだし。運命があるから出会えるし。あたし、りんごちゃんみたい。りんごちゃんの口癖には笑っちゃったな。それ?みたいな。あたしが今、一番聞きたくない言葉かもよ?でもそう思うと見たのが昨日で良かったです。そうそれこそが運命かもね。

忘れたいためにその人の嫌いなところを思い出すなんて最悪の方法だと思う。でもね、わかってる。時間が全部解決するの。解決する?そんな理路整然としたものじゃないわ。忘れさせるの。良くも悪くも。

そうそう丸ノ内線をモチーフにしているのもね。大分きました。あたしは足繁く荻窪に通っていたから。そして南阿佐ヶ谷にも。そして池袋にも。でもね、あたしは通いたいところがあるの。そこは、誰にも邪魔させない聖域。

待ってるわ。あたしはいつまでも。七夕の日に。雨が降っても。嵐になっても。だって雲の上は晴れてるもの。だからどうぞあたしを探してね。

「愛してる。」

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