ちんぺろ

10月も終わりにさしかかってしまった。恐ろしい。
私がこのblogを日々書き連ねたいと思うのは、上書きしたいからです。

「生きることは変わること」

これは大好きなドラマ、「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」での一言。
辞書に存命中の人物を載せないのはこれが理由だそう。
芸能人が政治家になったりと職業が変わることはしばしばで、完結しないと語釈をつけられないから。

なので日々変わっていく人生を書き留めたいのです。
逆をいえば、変わっていきたい。

今月も辛いことがありました。
それはnoteで詳しく書きますね。
絶望と希望の淵を行ったり来たりしています。
このことはもう無理かもしれません。

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さて。北村早樹子ちゃんが小説デビューしました。
その名も「ちんぺろ」。
暴露系私小説です。

同じ題材で2019年にミュージカルをしました。
私は問題の妹役。
前年の芝居で心壊した後だったので、まだまだ病み中で、ただがむしゃらに、妹さんの怒りと悲しみを演じさせていただきました。

そんな思い入れがあるから、この小説は他人事のような気がしなく、読むのも怖くて躊躇したのだけど、読み始めたら一瞬でした。
ただただこの小説を世に出すのすごい、というのが最初の感想です。

そしてこれを出すことがさっちゃんの復讐であるのだなという覚悟と気概を感じました。

そう思うとね、私はなんてぬるま湯の中にいるのだろうとつくづく思います。
とにかく家庭には恵まれました。いわゆる親ガチャ成功です。
なに一つ不自由なく育ててくれたし、家族仲はめちゃめちゃいいし、特に両親はめちゃラブラブでした。
愛情たっぷり、教育も十分に受けさせてもらった結果がこれというのは申し訳ない。

どこかで普通の暮らしも憧れました。
結婚して、子供産んで、みたいな定型的な。
でも手に入らなかった今だから悔やまれるのかもしれないし、
若い頃にはやばやとそっちに進んでいたら、
やりたいこともなれず、何も成さなかったと激しい後悔をしたことでしょう。

今更悔やんでも仕方ないことなんだけどね。
いま私はそう思ってしまうのは年齢が大きなハードルになっている、現在取り組んでいることがあるから。
もう少し早かったら、と思う時もあるけど、このタイミングだから挑戦できたし、その前にはそんな話にもならなかったし、やはり運命の転機というもの。

と、気づいたら自分の話になってしまった。

とにかく「ちんぺろ」はたくさんの人に読んでほしい。
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