雨と上村一夫

上村一夫展に行きました。
大好きな竹久夢二美術館がある弥生美術館に。
ここに来るのは10年ぶりなのではないかしら。

上村一夫は実はそんなに読んだことがありません。
親しい友人に1番好きな漫画家を聞いた時「上村一夫」と言っていたので知りました。
それから絵をよく見るようになりすぐに惹かれました。似たような時代の人を好きだから、当然といえば当然なのだけど。
埼玉県立美術館や神保町のクラインブルーの個展なども観に行きました。

あたしは女性が大好きです。
女の人も女の子も。
写真も絵も女性がモデルでないとなんにもピンとは来ないのです。見たいとも思わない。
だからきっと竹久夢二、中原淳一、内藤ルネ、宇野亜喜良が好きなのです。

上村一夫展はそれはそれは素晴らしかった。50人のヒロインも原画も絵もどれも。
たまたま娘の汀さんがガイドしてくれる日だったので、生の声も聞けたのがよかった。

そしてやっと前に購入していた凍鶴を読みました。
芸者、鶴菊のお話。仕込みっ子のつるちゃん時代から芸者になった時まで。長編ではないのだけど、もうなんとも・・・。絵の秀逸さもさることながら話はどれも胸を捕まれました。とっても良かったです。切ないなー。今の自分に重ねてしまう部分もあり、だからこそ鶴菊みたいに強く生きていこうと思いました。

やはりすべて読みたい。でもあまり手に入らない。入っても高額・・・。だからkindle欲しいなあ。一緒にいた友人がミニマリストで、kindleを購入したと言っていて全く興味がなかったんだけど、上村一夫作品をAmazonで探したらほぼkindle・・・。買えってこと?w 近いうちにね。そうしたら確かに青空文庫も読みやすくなるし(泉鏡花や岸田國士、三好十郎がイチオシ)、いろいろと気になるものもささっと買えるし。増え続ける本の増加をおさえられるかも。でも本が好きなんだよ。装丁も重さも匂いも、めくった時に起こる風も、すべて。

あたしは人の家に行くとまず本棚を見ます。そしてその人を少し知るのです。共通の本があったら嬉しい限りだしそこから会話がはじまるし、知らない本なら興味を持っていろいろ聞くし。でもその理屈だとkindleは活かせないよね。

今日は雨。非情にも雨。でもね、雨は好き。濡れたりすることを考えると確かに面倒だけれども、雨は落ち着きます。

弥生美術館の帰りに根津を少しだけ散策しました。あまり訪れたことはけれど惹かれる街のひとつです。
もし住むのなら西荻窪の次に候補にあげます。下町に住みたい。

最近はあることからの卒業を願っていて、もちろん葛藤はありますが、それを胸に生きています。
自分を甘やかしてしまう部分があって、何度も負けそうになっているのですが、ちょっと後押ししてくれるような出来事もあり。
だから今月に控えている事を最後に卒業しようと思います。
泣いちゃうかな。泣いてもいいよ。そしたらきっと、この上村一夫の絵みたいに涙が花になるから。

でもそのせいで心塞いでる人たちへは本当にごめんなさいと思う。ずるくて弱くてごめんなさい。

uemura1