乾いた花

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1964年の松竹の『乾いた花』を観ました。

この頃の邦画は画面が全て色っぽくて、観ているだけで濡れてくるよう。
女優陣の息づかいや俳優陣の艶っぽい視線はたまらなく。もう今の邦画には観られないのではないかしら。
と、今の邦画をあまり観ないあたしが言うのもなんですが。

加賀まりこは大の好みであたしの携帯の待ち受けはこの頃の彼女です。
とにかくこの顔は罪です。惚れ惚れしてしまうこの容姿はいつまで観てても見飽きません。本当に小悪魔。
1番好きな女優さんは緑魔子なのだけど、加賀まりこも相当好き。いつまでも見詰めていたい。

そして主演の池部良をあたしは知らなかったのだけど、抱かれたいなと思う俳優さんです。
なんだろうなー。めっちゃかっこいい!っていうわけじゃないんだけど、あたしが加賀まりこ演じる冴子だったら、一線越えちゃってたと思う。色気のある男性。そして彼の現実の生き様もとても興味深く、文芸部だったのあれよあれよと俳優に。そして戦争に行き、帰国した時には俳優はやめようと思っていたのに、高峯秀子が市川崑を連れてきて説得しちゃうし。すごいな。
どこで人生転ぶかわからないですね。

とにかくこれはもう一回観たい映画。

それから最近では『お葬式』を観ました。伊丹十三監督の。
今更ながらというかんじですが、タンポポしか観たことなくて。
お葬式、面白かった。
本当は乾いた花あたりのモノクロの作品を観たかったのだけど、そいえば観てないなーとお葬式に。すごく見やすかったな。コミカルに進むかんじは、観てるこっちもほくそ笑んでしまうし、登場人物がどれも愛くるしいというか、愛着を持てる人たちで。

そういえば舞台の別荘は実際の伊丹十三の別荘らしいのだけど、唐組の乞食城を少し思い出すな。
あのセックスシーンも、あちゃーというかんじで、男女のダメな部分が露出していて、色々思うところがありました。実に滑稽。

これが初監督作品かー。撮ってて楽しかっただろうなあ。。

さて明日は小津安二郎の『浮草』を観る予定。
恥ずかしながら初めての小津なのです。でも友人のイチオシ。楽しみ。ウキウキ。