世界の果てまで連れてって
気づいたら2月はすっかりご無沙汰していました。反省反省。これはある作業中に書いていたのに、最近めっきり忙しくなってしまったからです。
もうすぐお誕生日。
そして46年前の今頃はあさま山荘事件の真っ只中。奇しくもあたしのお誕生日で終結します。
2月のあたしはというと、なにをしていたのかな。
秩父旅行に行きました。読み物ではイノサンにはまって公妾のことばかり調べていました。頭はすっかり学生運動からフランス革命へ。別に革命好きというわけではないけれど。ただ物語が好きです。
やっと高野悦子の「二十歳の原点」を読む勇気が出て。信頼する知人に怖がって読むのを恐れてはいけないと、高校の担任と同じことを言われました。高校三年の現国の授業で、太宰治の「水仙」を読んで教室を飛び出したのをまざまざと思い出す。文学を志すなら避けては通れない道。その通りです。あたしはまだまだ甘ちゃんで、知らないことばかりで、日本赤軍や連合赤軍のことだって詳しく説明できないし、安保闘争なんてもっての他。哲学科出身なのに知らない哲学だって多いし。勉強することばかりなのです。
ここ何日かはTVのお仕事でNHKに通っていて、食堂を大いに楽しんでいる。調べる事柄がどうしても第二次世界大戦後のことで、重いドキュメンタリー番組に胸を痛めています。そこで気になったのはココ・シャネル。あんなに奔放な生き方をしていた人だなんて! さっそく映画が見たいです。
あたしを世界の果てまで連れてって
誰かあたしを月でもなくて、世界の終わりでもなくて、世界の果てまで連れてってくれる?
あたしの世界の果てはここ。
ううん、そうじゃない、ここからすべてがはじまるの。
ねえそうでしょう?
来週で33歳になります。ぞろ目。
あたしはこの年に見合う知識を持っているのかな。
どこまで世界のことを知っている?
文学を、哲学を、真理を知っている?
いつまでもいつまでも探究心を持って、
自分に真摯でありたい。
それが野枝のように貪欲や傲慢と言われても、
あたしはそういう風に生きていきたい。
今の世の中には見えないしがらみがたーくさんあります。
それにがんじがらめになって動けないのも事実。
でもそれを逆手にとって、亀甲縛りのように楽しめたら。
その痛みや窮屈さに酔って、そこから見える世界をもっともっと広げたい。
そんなことを。
32歳の終わりに。
32歳はどうでした?
3月から4月くらいまでは地獄でしたね。
地獄は何度でも来る、そう思いながら眠れない日々を過ごしました。
33歳はどうなる?
それ以上の地獄が見られる??
今年、念願の恐山に行きます。
愉しくありたい。幸せであるよりも。
愉しく、気持ち良く。
あたしに生まれてよかったね。
そう228には写真集が出るのです。
是非、買ってください。