パンドラの匣

さて。また書かなくなって1ヶ月経ちましたが、私は再び体調を崩しました。忙しく、しすぎましたね。これはあたしの性分なのか、はたまた巡り巡ってくるものかわからないけれど、それで今週はほぼ寝込んでいます。何が辛いって扁桃腺が腫れてしまったこと。これの治りが非常に悪く、明日新たなお医者さんに行くつもりです。この体調不良によりご迷惑をかけてしまった職場、日舞のお稽古、友人との予定、本当にごめんなさい。申し訳なくて死にたくなる。

さてさて、いやね。何を書こうかといいますと。時は熟しました。いよいよこの時が来たのです。あの芝居に向き合わなければいけない時が。

別に無理に向き合わなくてもいいのです。持論である、逃げて逃げて逃げまくれっていうように、今世では逃げ切っちゃってもいいのです。でもね、地球の上をずーっと一直線に走ると同じところに戻ってくるじゃないですか、あ、この話、宮台さんがそれこそ言問う処女のゲストの時にも言ってたな。そうするとね、その問題にまた行き着くわけじゃないですか。まあ、その時にまた逃げて地球一周してもいいのですが。

これこそいろんな巡り合わせで、その時が来たのです。望んでいたわけでもないし、いつか向き合う! なんて身構えていたわけじゃないのだけど、来るのですね。こういう時が。

あたしはあの芝居から、どれくらい逃げてたんだろう。2018年11月のその時から、こうなるまで軽く2年はかかりました。本当に多くの人にご迷惑とご心配をおかけして、ドロップアウトしたまま連絡をとれない愛すべき方がたくさんいます。(その逆でもう二度と会えなくても良い人もいます。そういう人に限って、なにかしらでコンタクトしてくるからたまったもんじゃありません。北風と太陽ってお話ご存知?)

とにかく心を壊してしまい、いろんなことから逃げてしまったあたしは、決して再生を望んでいたわけではないですが、何の因果かで再生してしまいました。そして新たに動き出しているのです。そこには多くの人の支えがあったのですが。これには一重に感謝。特に近くで一緒に過ごしてくれた友人や、ほんのりと見守ってくれていた知人などなど、本当に頭があがりません。

えーと、それでね、なんで向き合わなくちゃいけなくなったかというと、言問う処女を元にしたシナリオを書籍化するためです。

これについては何度か書いているとは思うのだけど、あの後、ゲームアプリ向けのシナリオを書いたのです。無謀にも、あの芝居を元にして! 胸がえぐられるような思いをしながら、途中何度も嗚咽を吐きながら、つまづきつつ書きました。まぁ、そのギャラでドイツ3ヶ月滞在も叶ったわけなのですが。

けれど残念なことにですね、シナリオが完成する前にゲームアプリが終了してしまい、10万文字の原稿と書き下ろしイラストがお蔵入りになってしまったんです。イラストはなんとあの方!! 言問う処女のフライヤーでもお世話になりました!! あたしのシナリオはまだしもね、あんな素敵なイラストが眠っているなんて勿体ない! ってことで、前々からそういう話になってたのですが、今回ひょんなことで実際に動き出しまして、なにかしらの形にしようという流れになりました。

そのためにシナリオを読み直し、そうすると否が応でも行き着くわけですよね、大元に。あの芝居のセリフをそのまま生かしてる部分もたくさんあり、懐かしさから脚本を漁るわけですよ。そうすると、まあ、ね、出てくる出てくる、いろんなものが。(感情とか、感情とか、思い出とか、記憶とか、傷とか、涙とか、ぐちゃぐちゃなもの)

これ、しんどくない?
え、向き合うの大丈夫?
また壊れない?

と思いながらもいまのところ大丈夫です。
ただ……今回もうひとつ大きなのは、あの芝居の動画データを持っている人と久しぶりに再会したのです。(すいません、あたしがあの後ドロンしてしまった人のお一人なのです)これも不思議なのが、中銀がご縁なのですよね。そう思うと本当にここはあたしの運命を動かしてくれてます。

シナリオを読み返し、脚本まで掘り起こし、そして意を決してその方にまだ映像データを持ってるか聞いたところ、持ってました!! きゃー!! 有難い!! あれから2年半経つのに、180GBある映像を持っててくださったとは。

ということでですね、映像も見たいと思うのですが、さすがにこれはメンタルをやられる気しかしないので、一人で見る勇気はありません。では、誰と見るか? という問題ですが、それは一人しかいないですね。でもそれをしてしまっていいのか? という問題もあります。そこは正直悩んでます。一人で乗り切るしかないと思うけど、確実にメンタルに打撃を受けることは間違いないので、うーーーーん。少し保留! まずは鳥肌実さんの大ファンである兄に、初日回のデータを差し上げようと思います。うん、大丈夫。あの時は、まだ、泣いてない。

いよいよ時が熟したというかんじです。
まさかこんな日が来るとは!
時間ってすごいですね。

関係ないかんじの中銀でのナウシカ写真。
王蟲の体液ワンピース(あたしが勝手にそう呼んでいる)とテト。