ショートケーキの苺

2023年4月、再び身体を壊しました。これは2年前の症状にすごく似ています。きっと軽度の慢性疲労症候群なのでしょうね。持病として生きていくしかないと思います。

先週は三重へと行ってました。三重といえば渡鹿野島。売春島として有名な島です。
「ルポ売春島」を読んでいたので聖地巡礼のような、そして予習したところが出てくる進研ゼミのような旅でした。

さてこの三重の旅を経て、いま私の心境はというか、今しかない浮き足だった感情でいっぱいです。
それは訪れた土地に影響されるものではなく、どちらかというと私の人生を振り返るような、おさらいするようなそんな気持ち。

私にはすごく大切な人がいて、親友のような兄弟のような家族のような恋人のような。そんな全てがつまっている友人。私たちの間には見えない川があって、それを繋ぐ橋がこんがらがって、しばらく会えずにいました。でも、あたしはいつだって恋しかったし、会いたくて仕方なかったのです。

こんな抒情的なことを書くなんて気持ち悪いけど、元来あたしのblogなんてこんなもんだったし、だからこそのあたしだったんだなと思って書きます。

そんな彼のことを片時だって忘れたことがなかったんだけど、今回の旅で何度か彼の話題があがって、やっと会える決心がつきました。いや、いつだって会いたかったのよ。でも彼は「千絵ちゃんは痩せれば痩せるほど可愛い」と言ってくれてたから、痩せてから会いたかったの。でもそんなのいつになるかわかんなくて、時が過ぎていきました。

私の演劇人生においても私生活においても、彼の存在は不可欠で。彼がいなかったらビニヰルテアタアはなかったんじゃないかな。ビニヰル旗揚げでも2回目公演のカルメルでもスタッフとして頼りまくって。青いユートピアは彼なしではあの仕上がりにならなかった。それで杏理と揉めることにもなったんだけどね。
眼球スイミングでは「諸星大二郎とキキララの世界」と、私の人生の答えのような感想を述べてくれて、この上ない賛辞でした。有難う。今でも心の励みにしているよ。

彼との共催イベントもいくつかあったり、一緒にやった演目もあったり。それでもね、シングルマザーに関しては後悔しかないよ。あの未熟かつ恋愛脳を爆発させてた自分のせいで、出来上がりを最悪にしてしまいました。申し訳ない。いつかまたやらせてもらえるならばリベンジしたいです。

ショートケーキの苺。
これは彼のツイートで私のことを表している言葉です。彼の演目での私がフロントマンだという意味だけど。嬉しかったな。私はビニヰルを旗揚げするまで、自分がフロントマンだとか真ん中のポジションにいるとか思ったことがなくて、それをある時、不意に人に話していたのが彼でした。
フロントマンへの抵抗とかコンプレックスとか色々あるけど、何周も回って受け止められるようになり、いや、認められるようになり、そういう役割もできるようになった自分を褒めてあげたいです。そして同時に多大なる感謝しかありません。

芝居をね、休んでる今、やっぱり芝居をする人生をまっとうしたかったので、たくさんの憤りっていうの? ぐちゃぐちゃした気持ちがあるよ。特に2020年以降に出会った人たちはあたしの演劇人生を知らず、芝居が私、だったから切なさも悔しさもありまくりで。

でも言問う処女で心を壊して、いまは元気になったとはいえ、身体がよくなくて、こんなんで主宰できるのかなって思う気持ちが大きいです。でも芝居は書きたいね。1番語りたい肩書きは劇作家だよ。

彼とのことを振り返るとどうしても芝居と結びつくよね。それだけ密に私の人生のパートナーでした。今度、久しぶりに会うことになって、今から恋しくて恋しくてたまらないです。笑 絶対恋してるやつ、これ。でもそんな人がいるって幸せだよなー。

いろんなことをパラレル送りにしてきて、そして不義理をしまくって連絡を断ってきた私にとって、今世で会いたいと思うのは彼くらいです。あと、もう一人かな。うん。いつか会えたらいいね。それまでお互い必死にもがいて生きていきましょう。

ちょっと前に数年ぶりの鬱になって、お守り行為であるリスカまで考えるほどでした。やっぱり生きていくのって大変だし、もともと希死念慮が強い私にとって、逆にこの前向きだった数年が奇跡だったんじゃないかなって。それでも持ち堪えたのはなんでだろう。三重の旅も大きかったかな。たくさんの愛すべき友人と、まだまだ未知なことばかりのこの世界に感謝。