水の戯れ

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書くと言って書いてなかった「水の戯れ」について。

チェロの磯前さんが瞳ちゃんのマチソワ間にラベンダー色のグランドピアノで弾いていた「水の戯れ」。これは「448の女」という芝居の時のテーマ曲でもありとても思い入れが深いもの。そしてなにより水が好きなあたしに主演のなっちゃんが、4:48によく聞いていると教えてくれた曲。

思わずこんなところで聞けると思わなくて。思わず涙。マチネに見て欲しかった人に見てもらえなくって、瞳ちゃんが終わるのが怖くって、そんな不安定な時間に聞くことができて、なんだろう、こう運命のように感じたのです。このタイミングで聞くことに。なにかメッセージがあるような。
あの素敵なメロディを大好きなメンバーと空間で聴くことの幸せさ。そう、幸せなんです。いつだって不安はつきものだし、今回は特にいろいろあったから自分でも慎重になっているのはよくわかる。それでも、448のあの曲をあの場所、あの時に聞くことは何かしらの宿命なんだと思うのです。

宿命。命を宿すで宿命。
すごい言葉。

そしてまた、コントラバスのよしやさんが奇しくも448と明記することにも最初めっちゃ動揺しました。二度見したもの。あれ、448ってなに?みたいな。448は自分の中でもどう抱きしめていいかわからない作品で、あの後はずっと宮殿に逃げて泣いてたなー。バッハの天才な曲を聴いては泣き、あぁあたしはなにを自惚れてるんだろうと大粒の涙をこぼしてた。深夜の赤い空間はあたしにとって本当に夢のような場所で、お酒を嗜みつつ、ママやバーテンダーや他のお客さんに甘えていたな。もう、その場所はないんだけどね。

先週はこの1年で1番泣いた週で。この水の戯れで泣き、本番前の衝撃に心が泣き、その後、とあることで号泣。久しぶりに嗚咽をもらしながら泣きました。おかげで眼球が洗われました。

そう、眼球のおはなしなの。眼球スイミング。お言葉いただきました。だから進むね。